「不自然な時代・映画版」

2014年03月07日 14:07

 

オリジナルに限る。
アラン・ドロンがいい。
マット・デイモンは影が無い。
爽やか過ぎる・。
 「太陽がいっぱい」
フランス映画が良かった。
昔は、
フランス映画にイタリア映画、
イギリス映画と
アメリカ映画だけじゃなかった。
以前、
ジャン・ポ-ル・ベルモンドの
「OH!」という映画にはまった。
「気狂いピエロ」じゃなくて、
「勝手にしやがれ」でもなくて
「リオの男」「カトマンズの男」も
良かったが、
あの、ブ男のベルモンドが、
しがない銀行強盗団の
お抱え運転手。
 恋人役は売れっ子モデル、
ジョアンナ・シムカス。
この映画の影響で
ネクタイをしないこの俺が、
思わずネクタイを買った。
アラン・ドロンは色男で、
しかも影が匂う。
リノ・バンチェラは渋い。
ジャン・ギャバンは迫力。
ミシェル・ピコリは永遠の脇役。

同じリメイク版といえば、
「スパイ大作戦」がある。
アメリカのやつだが、
トム・ク-ルズが演じるのは
映画版。
ピ-タ-・グレイブスはTV映画版。
映画版になると、
どうしても派手で
豪快に成り過ぎる傾向にある。
TV版は地道に仕事をこなす。
そこが、素晴らしい。
 「バット・マン」「ス-パ-マン」も、
俺はTV版が好きだ。
はじめから、
外人が日本語を喋っている。
時には関西弁、博多弁。
近頃、
ケ-ブル・テレビを引いて、
昔の日本の映画、TVをよく観るが
フランス映画と似ていると
つくづく思う。
イタリア映画やイギリス映画にも。

やはり、
国が大きいアメリカ映画とは違い、
国の狭い
フランス、イギリス、イタリアが、
日本の風土と
良く似てるんじゃないかと。

しかし昨日観た
マット・デイモンの
「太陽がいっぱい」のリメイクには、
がっかりした。
俺達が知っている、
アラン・ドロンの
「太陽がいっぱい」は、
いったい何処に行ったんだい?

今夜、
レ-ザ-・ディスクの二枚組で、
観直す事にしよう。
若かりし頃の
自分を思い出しながら。