「NEW"YAMAZEN号"試作車第二弾」

2014年05月05日 18:47

我が家に届いて、早3ヶ月。
あまりにも
赤の色が素晴らしく
見れば見るほど
VW BEATLEの流線型とマッチして
描きだせない。
"○○君!
やっぱ、このまま乗ろうか。"
"確かに
あの色は中々入りません。
でもこれは山善に
油絵を描いてもらう為に
持ってきたんですから・・・。"

一ヶ月しても描き出せない。
しかし思い出した。
"確か○○君はエンジンをかけて
トラックから降ろしたな・・・。"
「バッテリ-のプラスとマイナスを
外してるだけですから。
絶対に乗らんどってくださいよ!
これ約束ですから!」
"そうたい、このBEATLE
動くったい!"
てな感じで一ヶ月経って、
自分なりに車屋になったつもりで
動かしてみたら
な、なんと
ちゃんと
エンジンがかかるじゃないか。

懐かしい・・・
それは34年前、
GWを使って妹のVWで東京に行った。
毛布一枚持って
国道2号線を
まずは滋賀県大津市まで。
VWは車体が重いので登りに弱く
下りではスピードが異常に出た。
やっとの思いで帰り着いたが
VWは大破。
当時俺が乗っていた
真っ赤のVOLVO"AMAZON"で妹は出勤し
社内で一躍有名になったそうだ。

運転する本人は、
周囲の注目に
意外と気付かない。
信号待ちのバスの中から
子供達の声が聞こえる。
"おかぁ~さん!
変な車走ってるよ!
女の人のオッパイが描いてある!"
自分じゃ分かっていても
外から見たら、
相当強烈に映るらしい。
物凄い勢いで一気に描き上げた
初代YAMAZEN号BEATLE68年型黒。
車検を通した時、
車屋が言われたそうだ。
"もしかして、
この車YAMAZENさんの車ですよねぇ
相変わらず派手ですねぇ"
天神にも博多駅にも行ったが
派手派手!
自分で恥ずかしくなった。
一週間も経たず
黒とクリ-ム色のツートンに変身。
それはペンキで塗り潰しただけの
これまた俺流。
山善流のお洒落なBEATLEだったのだが、
結局気が変わり廃車。
まだまだ若かった20年前のこと。
今なら乗れる。
乗れるのは今しかない。

11月の俺の個展。
秋の県立美術館に
この"BOOGIE MAN"を出展する。
皆、今からお楽しみに。
そして
くれぐれもお願いがある。
町で見かけても、
声はかけないでくれ。
危ない自動車なんだ。