「グローバルな時代」

2014年03月29日 14:46

先日、太刀洗平和記念館で開催された
折り鶴ARTピ-ス・キャンドルは、
大変素晴らしく、大成功に終わった。

沢山の入場者の中、
後輩のドキュメンタリ-監督が
連れてきたスタッフに、
金髪の背の高い女の子がいた。
彼女の名はスーザン・ベッカ-。 
ドイツ人、20代。
俺の息子達と
同じジェネレーションだ。

彼女に訊ねてみた。
"君は随分若いが、
日本の何に興味があるのか?"
すると、こう答えた。
"日本の音楽、
特にROCKを勉強したい、
その裏方の仕事も"
彼女は、日本のアニメによって
JAPANESE POP CULTUREに
興味を持ったらしい。 

不思議な感じがした。
俺達は戦後に生まれ、
自然とアメリカ、イギリスの音楽に
惹かれていったが
文化の逆輸入とでも言おうか、
自分のかつてのパンクバンド
「THE DRILL」も、
イギリスやドイツで
コアなファンがいると
聞かされた事がある。
音楽というのは
国や言葉の垣根を越えて、
確実に通じるのだなぁと
感心した次第だ。
昔、進駐軍の"ゼブラクラブ"で
歌っていたが、
当時から
ウケるバンドはウケていたし、
ウケないバンドは、
どんなに英語の発音が良くても、
ダメだったのを思い出した。

HEARTなんだ。
HEARTが伝わるんだ。
HEARTで訴え、
HEARTで答える。
そう言えば20年ほど前、
天神3丁目のLIVEBAR
「GRAND TOWN]で
歌っていた頃、
韓国のヘリコプタ-部隊にいた
気のいいヤンキ-から、
よくリクエストをもらっていた。
俺より随分若い奴で、
彼が所属する部隊のTシャツを
プレゼントされた事もあった。
 HEARTが伝わったのか。

スーザンから言われた。
"山部さん、
声、とても変わってる。
これ、大変だいじ。
うちのお父さんが
気に入ると思います、はい"
俺は思った。
"彼女には伝わらなかったんだな"

かの赤塚不二夫は言った。
「自分の心に聞いてみろ」
心のボスよ、有難う。