「悪魔を憐れむ歌」

2014年04月18日 21:50

昨日はレコード屋に行った。
忘れていたぜ、
STONESのGET YEH'S YEH'S OUT。
ロバにミック・テ-ラ-のSG。
チャ-リ-がJUMP。
1曲目は
JUMPING JACK FLASH。
2曲目はCAROL・・・
あの頃のSTONESを
忘れていたぜ。

背の高い
レコ-ド屋の主人はニッコリ。
"山善、少し痩せたね"
"そうでしょう?
実は今うちに
馬みたいに大きな犬が居て
その散歩の効果です"
握り締めた手の平には
千円札が5枚。
青春時代に持っていたSTONESを
再び手に入れた。
そう40年前
このレコ-ド屋に売りに来たのさ。
ロックスター並みに豪遊したくて
魂を売ったのさ。

HOTELを1週間押さえて
暴れ放題。
メシはHOTELのラウンジ。
"803YAMAZEN"てな具合に
全て部屋付けのサイン。
川の見えるHOTEL。
井上陽水より先に、
俺が泊まったよ。

チェックアウト、
差し出された請求書。
「準備万端抜かりなし」
じゃなかったんだ、
その頃の俺は・・・。
親戚のH君に電話、
金を工面してもらう。
"利子なしだぜ!
いつかちゃんと、
この礼は返すからな!"

ポ-ル・マッカ-トニ-が来て
STONESも来た。
ジョニ-・ウィンタ-も来た。
ス-ジ-・クアトロも、
ジェフ・ペックも、
ボブ・ディランも。
みんな元気だ。
LIVEが好きなんだ・・・。
いくつに成っても
いくら金があっても
LIVEは別物だ。
皆の反応を見たいんだ。
自分のPLAYを
試してみたいんだ。
そうじゃないか!?
君が音楽家なら、
死ぬ寸前までPLAYしたいはず。

何処まで走り続ければ
いいんだろう?
何処が終わりなんだろう。
俺の後輩が逝った。
2年前は元気だった。
おそらく天国で
BANDを組んでいるだろう。
いや、そうに違いないぜ。

金が無かった頃の
COFFEEの味が忘れられない。
あの、
なんとも言えない
苦く酸っぱいあの感じ。
何杯でもお変わり自由。
何杯も飲んで時間を潰した。
音楽について、語り合った。

心の整理をしよう。
アノ頃の自分に戻って
やり直すのさ。
懐かしい音楽が、
ROCKが、BLUESが流れてきた・・
調子が出てきたぜ。
その調子
もう俺も大人さ。
無茶はしないよ、
あんたらに言われなくてもな・・