「君はチャールズ・ブロンソンを覚えているかい?」

2014年09月10日 20:11

中学生の昼休み。誰かが言った
"昨日のアラン・ドロンとチャ-ルズ・ブロンソンの
「さらば友よ」観たや!?
"見た見た。格好よかったねぇ~
特にチャ-ルズ・ブロンソンが警察に捕まって
並々と注がれた水の入ったコップに
コインば5枚入れるシ-ン
あれは渋かったじぇ~。
アレこそ、
こないだ理科の時間に習った「表面張力」やねぇ"
"おいコップば持って来てんやい。早よう"
井戸の冷たい水を
コップギリギリに注いで
山部がズボンから
無造作に10円玉を取り出し
中腰で神経を集中して
まるでチャ-ルズ・ブロンソンが
乗り移った様に慎重に10円玉を
ゆっくりコップの中に落としていった。


一枚。
二枚、三枚...
これからがハラハラドキドキ。
手に汗握る瞬間。
四枚目はどうにか入った。
山部は神経を透明のコップに..
いや、これが映画だとグラスなのだが...
五枚目を入れては出したり。
呼吸を整えて..
もうコップの表面の水は
パンパン今にもこぼれそうだ。
山部の顔が
チャ-ルズ・ブロンソンに見えてきた。
ついに五枚目の10円玉が
コップの中に落とされた...
"OH!YEAH~"
中学生一年生の皆が唸った。
チャ-ルズ・ブロンソンみたいに。

アレから45~6年が経とうとしている。
こんな遊びもたまにはいいんじゃないか?
子供の頃に戻って。
スティ-ブ・マックイ-ンの「大脱走」を観た時は
自転車で中州から千代町まで
マックィ-ン並みにJUMPして帰ったものだ..