「PUNKの夜明け」

2014年08月23日 12:30

気がつけば、
36年と言う月日が経っていた。

その頃俺達は彷徨っていた。
ゴロゴロしていた。
町を歩けば至る所で
イ-グルズの
『HOTEL CALFOLNIA』がかかっていた。
一体俺達は何処に行けばいいんだい?
とある本屋でPLAYBOYを見開いた。
そこには年の頃も同じ位の
汚い奴ら達が載っていた。
ロンドンは
ハイド・パ-クを散歩していた。
面構えがいい。
BANDの名前は尚更格好良かった。
"SEX PISTLES"
なんて生意気なBANDだろう・・・

翌日の練習
この町のど真ん中のSTUDIO
まだビル自体開いていない。
打ち合わせをしたわけでもなく
皆がGパンを破り
安全ピンをはめ
髪の毛を逆立てていた。
"今日から俺達
『THE DRILL』って言うけん..."
ギタ-のBANDOがボツっと言った。

PISTLESの音は
まだ聴いた事が無かったが
どうやら入ると噂の
レコ-ド屋に駆けつけた。
"PRETTY VACANT"
荒々しいサウンドだった。
先輩のBANDが予約していたが
ナケナシの金でなんとか手に入れた。
"これなら俺達にも出来るぜ!"
既にRAMONESはデビュ-していたが、
今ひとつ解らなかった。
ただ
ONE、TWO、THREE、Fourの
掛け声だけが印象的だった。

PISTLES、RAMONES
DAMED...
イギリス、アメリカとPUNK大流行。
まるで伝染病にでも冒されたかように。

俺達"THE DRILL"は、
イギリス、アメリカのPUNKBANDと
同時進行だった。
しかし動き出したら止まらない。
スイッチ切っても同じ事。
俺達の活動は一年足らずで空中分解。
ロケット花火のように
消えてしまった。

それから36年。
その時の答えを出す日が近づいている。
Vo:YAMAZEN
 G:Y/BANDO
 B:K/INOUE
Dr:K/KAKUNO

さぁ皆、
日本最古のPUNKバンドを体験してみないか?