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「PUNKの夜明け」
2014年08月23日 12:30
気がつけば、
36年と言う月日が経っていた。
その頃俺達は彷徨っていた。
ゴロゴロしていた。
町を歩けば至る所で
イ-グルズの
『HOTEL CALFOLNIA』がかかっていた。
一体俺達は何処に行けばいいんだい?
とある本屋でPLAYBOYを見開いた。
そこには年の頃も同じ位の
汚い奴ら達が載っていた。
ロンドンは
ハイド・パ-クを散歩していた。
面構えがいい。
BANDの名前は尚更格好良かった。
"SEX...
「雨...」
2014年08月20日 22:49
雨が降る
雨が、降り続けている
雨は、止みそうにない
もう、1ヶ月降り続けている
時にはカミナリを連れて...
雨が、頭の中に降る
雨が、体を洗い流す
雨は、涙さえ流しやがる
雨って嫌だ
雨のおかげで外に出られない
雨の奴のせいで
新しい靴も履けやしない
雨で、部屋の中が黴臭い
雨は、全てを洗い流す
雨が降る時、俺はわかるんだ
風が吹き、風が途端に止んだ時
雨は降り出す
雨は、最初は優しく
雨は、激しく
雨は、カミナリを連れて降り続ける
雨、
雨
雨
雨、もう十分だろう
雨の奴、今年はどうかしてるぜ
雨は、恵みの雨
時には全てを麻痺させる
雨
雨
雨
アフリカの奴らに
そのままプレゼントしたい
「YAMAZEN SOUND SYSTEM」
2014年08月20日 22:42
まずはスピ-カ-を
3個用意してください。
3個目のスピ-カ-は
ゴミ出し日に拾ってきた奴でも結構です。
左のスピ-カ-のプラスとマイナスを
AMPの左側のプラスマイナスに、
右のスピ-カ-を
AMPの右側のプラスマイナスへ
これで当たり前の音が出ます。
しかし
これからがミソです。
3個目のスピ-カ-のプラスを
AMPの左側のプラスへ、
3個目のスピ-カ-のマイナスを
AMPの右側のプラスへ
プラスをプラス、マイナスをプラスへ接続する。
これが重要。
是非、貴方のSOUND...
「ちょっと休ませてくれ」
2014年08月07日 11:29
小学校の通信簿。
体育と図工以外は全部"2"。
そして中には"注意散漫、大器晩成"
と、書かれていた。
お袋が言った、
"あんたが60歳・・信じられない。
私はどうやって40歳を迎えたかも
記憶に無いくらい
あんたの世話で忙しかった"
親父が言った。
"まだまだこれからたい・・・
アメリカの黒人は、80歳になっても
90歳にっても唄い、ギターば弾きよう。
お前もこれからたい!"
随分、
2人とも小さくなった気がする。
しかし悩んだ時に
無性に会いたくなるのは何故だろう。
お袋の、チラシ寿司が喰いたい。
お袋の、肉ジャガが食いたい。
お袋のつけた漬物が・・・。
どうやら
頭の中がパンクしそうだ。
「オンボロCADILLAC」
2014年07月05日 21:29
3時にVOO DOOに行くと、リハは既に始まっていた。俺が入り口を間違ったのか音楽が違う。そうだろう・・・ブ-スカのBANDのリハだった。26年程前から何度となくアンジーとは競演している。隣のブ-スからの音の様だ自動ドアを開けると梶浦がセッティングも済ませ音リハをやっていた。"山部さん、今夜お願いしときますよ!"今夜のイベントの仕掛け人渡辺圭一だ。女泣かせの低い声で俺の耳元につぶやいた。"松永はどげんしたとや~~!?"振り返ると松永もステ-ジの上でスタンバっていた。一昨日の最初で最後のリハを確認するかのように黙々とリハは進んでいった。刺青を入れたVOO...
「眠れない夜」
2014年07月03日 21:42
眠れない夜。
問題山済み。
夢の中まで出てきやがる。
疲れ果てて夜の11時半
倒れるように
BEDになだれ込んだ。
大目の睡眠薬。
・・・効かない。
どうやら俺は
外人BARに居るらしい。
目の色が鳶色のハンサムBOY。
日本語が堪能。
実にしなやかに喋りやがる。
"あなた何を飲みますか?"
"そうだな、白のバカルディ-。
氷は小さめに・・ライムを付けて。"
店員はどの男も短髪で
ドイツ系の外人だらけだ。
"今晩どうですか?
誰でも指名してください・・・"
"冗談じゃないぜ!このホモ野郎"
心の中でそうつぶやいた。
綺麗なお姉ちゃんは誰一人いない。
絶世の美男子ばかりだ。
胸筋逞しく色が白い。
もうこりたぁ~"忘己利他"
2014年06月17日 15:49
もう懲りたぁ~と言って
止められない酒。
飲酒運転覚悟の飲み会。
駐車場代を
小切ったのが大間違い。
タクシ-代を
ケチったのが命取り。
・・・酒。
もうこりたぁ~
朝起きて、胸が痛い。
「今日から俺は禁煙する!」
と、周囲に宣言。
一週間後の飲み会。
嫌な上司にどやされて、
焼け酒あおって、
つい後輩の煙草を拝借。
やっぱり美味~い。
社内検診。
医者から
胸に黒い影があると言われ、
思わず空を見上げた。
もう懲りたぁ~と、
最後の煙草を吸えば、
これまた、格別に美味い。
・・・煙草。
もうこりたぁ~
俺もこの歳になって
『モテ期』が来たかと
鏡を覗き込む。
上さんとは幼馴染み。
味も素っ気
PUNKの夜明け
2014年06月17日 15:03
1977年の夏、
俺達は彷徨っていた。
行き先もわからず
ただ彷徨っていた・・・。
この町一番の商店街から流れる
気の抜けたけだるい曲。
「HOTEL CALIFORNIA」
死にそうだぜ・・こんな曲。
倒れそうになりながら
いつもの楽器屋へ。
ここにもあったぜEAGLES。
死にたくなって隣の本屋へ。
ブスなグラビアお姉ちゃん達を横目に
何気なく真ん中のペ-ジを開いた。
"オッ!"
思わず声が出た。
イギリスのハイド・パ-クを
野良犬のように歩いてる4人組。
"これかぁ・・
例のSEX...
「COOL DOWN」
2014年06月10日 17:41
車椅子の老人。
夫に先に旅立たれた未亡人。
残された幼い孫。
父の営む病院を引き継いだ息子。
昔の世代の俺達。
新しい世代の若者。
背が高い女の子
いやにガッチリした体格の若者。
足を引きずる人。
杖をつく40代。
都会の交差点を渡れない人達。
通りの少ない
デパ-ト・メントの前。
今から仕事の準備に大忙し
屋台の親父。
垂れ流された汚物。
痩せ細る宝石売り場の店員。
神経質な、頭の禿げた店主。
誰も居ない新聞社の受付。
ダイヤル回すが音信不通。
交差点でいきなり声を掛けられる。
"YAMAZEN"
思い出せないまま話し出す。
5分経って記憶が蘇る。
"久しぶりですねぇ
元気にしとったですか?
「男は愛嬌、女は度胸」
2014年06月04日 18:16
男は、偉そうにしてはならない。
男は、可愛いぐらいがいい。
女は、ツンツンしてはいけない。
女は、優しく太っ腹じゃないと。
男の背中を押してやる
度量を持たなければならない。
"しんしゃい!あんたが好きなだけ!"
お茶目と愛嬌は随分違う。
女達は言う、
お茶目というのは
"ガキっぽいこと"で、
愛嬌と言うのは
"この人は憎めない、
まぁしょうがないかって感じ"だと。
若い時は男も女も、
突っ張って生きてる。
大人になると
"男は愛嬌、女は度胸"に変わる。
女性の懐深さに男は泳がされ
自由奔放に生き、実力を発揮する。
男は威張ってはいけない。
女性のわがままを全て受け入れ、
たまには自分も甘えた
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